PCモニターの緋鯉

帰宅して、熱々の紅茶を飲んだ

まだまだ暑い

けれども家の中いっぱいに拡がる

秋の虫の音

在宅勤務用のレンタルPC

緋鯉の手ぬぐい 泳いでいるの

モニターがいいのか

キーボードがいいのか

なんとなく試したくなった

やっぱり モニターにひっかけるの

かっこいいな

誰もいない家の中

緋鯉はモニター画面の絶壁から

滝のぼりしてるかも

疲れたら ゆらゆら 泳ぎ回るの

いいな  見たいもんだな

ちょっと哀しい今日も

してみれば、幸せなんだ と思える1日であった  

虫の音  虫の音 

じーじーセミにとって替わって

ゆらゆら泳ぐ緋鯉と一緒に

わたしの家を満たす

紅茶のカフェインが胸にしみる

けっこう素敵     

今日もよい1日であった

 

三国志演義を読みたくて

日曜日午後9時放映中のVIVANT 

伝奇物みたいで、視聴しています。

モンゴルの役者さんが出てきて、怖いけれども実は優しいのかな? と思わされる、警察官のチンギスさん  いいな と見ています。

 

主演の堺雅人さんが、別の対談で、三国志演義に出てくる登場人物達を、野球の守備に振り分けて、とても楽しそうでした。

さっぱりわからなかったので、まずはこの本から。

半藤一利さんも安野光雅さんも熱く語ります。そんなに面白いのならば、三国志演義

を完全に読んでみたいなと思っています。

 

そういえば、ねぷたの送り絵は、趙雲 がよく描かれていたな~  と思い出しました。

 

半藤さんいわく、三国志演義の蜀は、全くの仁侠道なんだとか。

漢文の素養の物凄さに圧倒されました。

安野光雅さんも凄い!  だからこそ成り立つ

対談集でした。

 

 

7月の思い出

 

黙って  山の緑を眺めると

ほっとします

私もかくありたいな

なんだか  くたびれたとき

ほっとするの

それでまた 元気をもらうの

ありがたいことに

そう思うと  けっこう いいかも

そんな息抜きできるって

幸せなことかもしれないな

 

砂原浩太朗 高瀬庄左衛門御留書、いのちがけ

図書館で『いのちがけ』借りてきた。読了後、第2作目のこの本、再読したくなりました。

やっぱり いいな と思いました。

人の世はままならない、けれどもこんなふうに生きる人、好きだな、とあらためて思いました。なんというか、1本筋の通ったひたむきさ、ラストで絵筆を握るところに、目頭が熱くなりました。

藤沢周平さんの進化系ですかね、砂原浩太朗さんは。神山藩シリーズ これからも楽しめそう。

 

澤田瞳子 駆け入りの寺 文春文庫 読んだ

船橋聖一文学賞 受賞作 だそうです。

船橋聖一さんといえば、私にとっては『茜色の空』が印象的でした。あれも学生時代の読んで、50代に再読したことがありました。

月日の差とは恐ろしいもので、50を過ぎて読み返して、若かりし日のあの感動は、失せていました。ちと古いかなあーと思ってしまいました。五十路を越えて、苔が生えてしまったのかもしれません。

 

で、本作。澤田瞳子さんといえば、時代考証がしっかりしたドラマチックな歴史物の作品が多い、というイメージでしたが、この作品は、舞台が京都の郊外にある、宮様の尼寺です。時は江戸時代、後水尾天皇の皇女が住職の門跡寺院に仕える、青侍の静馬の目を通した短編集です。

 

なるほど船橋聖一さんっぽい、柔らかな

雰囲気の作風です。

京の公家言葉が、よく聞き取れなくて、

かっこつきの通訳が、ちょっと珍しいかな。

7編の短編に共通するのは、逃げ出したい思いと、赦し と償い かなあ。

 

雅びな中に  うまく事を納める智慧

年月を経て生まれるのでしょうかときっと。そこに行くまで、どれだけ苦しい時期を経てきたのか、

 

なかなかに  美しい小品でした。